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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

押入れのカビを防ぐ方法!押入れの酷いカビ汚れの落とし方まとめ

カビ

「押入れのカビが酷い…」「手軽に押入れのカビを防ぐ方法が知りたい」このようなことを感じている方は多いのではないでしょうか?

結論から言うと、手軽な方法で押入れのカビを予防することは可能です。しかし、正しい方法で予防を行わないと、さらにカビの被害が大きくなってしまいます。また、カビの原因をはっきりとさせないと、的確な対策が行えません。

そんな状況に陥らないためにも、本記事では以下についてまとめています。

押入れのカビの落とし方や発生原因

押入れにカビが発生する原因

押入れに発生したカビの掃除方法

押入れに発生するカビの予防方法

押入れの嫌な臭いを取る方法

この記事を読めば、毎年悩まされる押入れのカビから解放され、清潔で臭いのない押入れを保つことができますよ!

押入れにカビが発生する3つの原因

押入れの扉の画像

押入れのカビは、どのような原因で発生するのでしょうか?押入れにカビが発生する3つの原因は以下の通りです。

押入れにカビが発生する3つの原因

・湿気が多いため

・汚れが溜まりやすい場所のため

・換気ができていない

ここでは、それぞれの原因について詳しく紹介していきます。

①湿気が多いため

押入れにカビが発生する原因の1つめに、湿気が多いことが挙げられます。なぜなら、押入れにはたくさんの布団や衣類が収納されており湿気がこもってしまうからです。また、汗をたっぷり含んだ布団をそのまま押入れに収納してしまうと、さらに多くの湿気が発生します。湿度が65%以上になると、特にカビが活発になるというデータもあります。よって、カビの発生と湿度には大きな関係があるのです。

➁汚れが溜まりやすい場所のため

押入れにカビが発生する原因の2つめは、押入れに汚れが溜まっているという点です。なぜなら、皮脂汚れやほこり汚れはカビの大好物だからです。一般的な家庭では押入れの掃除を行うことが少なく、ホコリや汗などの見えにくい汚れが少しずつ蓄積されてしまいます。そのため、押入れに溜まった汚れがカビのエサとなり、カビが繁殖しやすい環境となってしまうのです。

③換気ができていないため

押入れにカビが発生する原因の3つめには、換気ができていないという点が挙げられます。なぜなら、押入れの中にたくさん物を詰め込み風通しが悪くなると、さらに湿気がこもりやすくなるからです。また、押入れは普段閉め切っていることが多く、空気の流れが悪くなっていることも原因として挙げられます。湿気を含んだ空気が長時間こもることで、カビの繁殖がさらに進んでしまうのです。

押入れに発生するカビは3種類!

押入れの画像

押入れに発生するカビには、どのような種類があるのでしょうか?押入れに発生するカビは以下の通りです。

 黒カビ白カビ緑カビ
概要根を張り奥まで入り込むカビ木材を傷めたりアレルギーの原因になったりする畳の裏や木材に発生しやすい

木材を腐らせてしまう

特徴一度繁殖するとなかなか落としにくいふわふわで綿のような見た目をしている黒カビに似ているが粉っぽい性質をしている
原因押入れに溜まった汚れや湿気によるホコリっぽい場所や湿気が多い環境による押入れに溜まった汚れや湿気による
対処法塩素系漂白剤+雑巾アルコール+雑巾塩素系漂白剤+雑巾

ここでは、3種類のカビの特徴について詳しく紹介していきます。

押入れに生える「黒カビ」とは

押入れに発生するカビの1つめは、黒カビです。黒カビは、奥深くまで根を張りやすく、一度繁殖するとなかなか除去しにくいカビとも言われています。表面だけこすっても落ちないことが多く、黒いシミが残ってしまうこともあります。

押入れに生える「白カビ」とは

押入れに発生するカビの2つめは、白カビです。白カビは、ふわふわとした綿のような見た目をしています。放置しておくと木材を傷めたり、吸い込んでアレルギーの原因になったりします。

押入れに生える「緑カビ」とは

押入れに発生するカビの3つめは、緑カビです。緑カビは黒カビと似た性質を持っていますが、黒カビよりも粉っぽい質感をしているのが特徴的です。木材や畳の裏などに発生しやすく、木材を腐らせる原因にもなります。

押入れのカビを取り除く準備

衣類の画像

押入れのカビは正しい方法で対処すればきれいに取り除くことが可能です。ここでは、押入れのカビを除去するために必要な準備について解説します。

押入れのカビを取り除く準備

押入れの中を空にする

おおまかな汚れを拭き掃除する

十分に換気を行う

それぞれの方法についてさらに詳しくまとめていきます。

①押入れの中を空にする

押入れのカビを除去するためには、まずは押入れの中を空にする必要があります。なぜなら、カビを除去する際にアルコールや漂白剤を使用する場合、衣類やタンスなどの色落ちを防ぐ必要があるからです。また、押入れのタンスの下にもカビが発生している可能性があります。押入れの中のものを全て取り出したら、床や壁にもカビが発生していないか注意深くチェックしましょう。

②おおまかな汚れを拭き掃除する

押入れに入っているものを全て外に取り出したら、ホコリなどのおおまかな汚れを拭き取っていきます。床にはたくさんのホコリが積もっていることがあり、その下にカビが隠れている可能性も。掃除機や雑巾などを使用して隅々まで掃除を行いましょう。

③十分に換気を行う

押入れのカビを除去する際には、しっかりと部屋の換気を行うことが大切です。なぜなら、カビの除去に使用する漂白剤の成分が室内に充満する可能性があるからです。また、カビやホコリなどを吸い込んでしまう危険もあるため、しっかりと窓を開けて換気を行いましょう。

押入れにできた強力なカビの掃除方法をカビの種類ごとに解説

掃除用具の画像

押入れに発生したカビは、どのような掃除方法で取り除けば良いのでしょうか?種類ごとのカビの掃除方法は以下の通りです。

カビの掃除方法

・白カビ→アルコール、雑巾

・黒カビ、緑カビ→塩素系漂白剤・雑巾

ここでは、それぞれのカビの掃除方法について詳しく紹介していきます。

「白カビ」の掃除方法

白カビは、アルコールをしみ込ませた雑巾があれば、十分に取り除くことが可能です。なぜなら、白カビは表面に付着することが多いカビのため、木材などの内部にしみ込むことがないからです。しかし、乾いた雑巾で拭き取ってしまうと、白カビの胞子が空気中に散らばってしまいます。必ず、雑巾にアルコールをしっかりとしみ込ませてから拭き掃除を行いましょう。

「黒カビ・緑カビ」の掃除方法

黒カビ・緑カビの掃除には、アルコールよりも強力な塩素系漂白剤を使用します。なぜなら、黒カビや緑カビは白カビとは異なり、表面だけでなく内部まで繁殖するしぶといカビだからです。カビが発生している部分に直接吹きかけて、雑巾で優しく拭き取りましょう。しかし、塩素系漂白剤は色落ちが気になるような部分には使用できないので注意してくださいね。

押入れに発生するカビの予防方法は?

寝室のクローゼットの画像

押入れに発生するカビは、どのようにして予防すれば良いのでしょうか?押入れのカビの予防方法は以下の通りです。

押入れのカビの予防方法

・すのこを使用する

・カビ予防シートを使う

・押入れの換気をする

・使わない布団は圧縮袋に入れる

・除湿剤、除湿シートを使う

また、それぞれの予防方法の効果やコスト、手軽さについては以下の表をご覧ください。

 予防①すのこを使用する予防➁カビ予防シートを使う予防➂押入れの換気をする予防④使わない布団は圧縮袋に入れる予防⑤除湿剤、除湿シートを使う
効果
コスト
手軽さ
おすすめの人・状況押入れの通気性を良くしたい場合的確にカビを予防したい場合押入れの空気の入れ替えをしたい場合布団が湿気を含みやすい時期的確にカビを予防したい場合
優先順位④こまめな換気が難しい場合におすすめです➁除湿剤と同じように普段から予防しておくことが大切です③こまめに押入れの換気をすることで湿気を逃がせます⑤梅雨の時期などに特におすすめです①普段から除湿剤を使用して湿気を防いでおきます

それでは、それぞれのカビ予防方法について詳しく紹介していきます。

すのこを使う

押入れのカビを予防する方法の1つめとして、すのこを使う方法が挙げられます。なぜなら、すのこを使うことで押入れの中に隙間が生まれ、空気の通り道ができるからです。押入れの中の風通しが良くなるため湿気がこもりにくく、カビが発生しにくくなります。

カビ予防シートを使う

押入れのカビを予防する方法の2つめは、カビ予防シートを使うことです。なぜなら、押入れに入れておくだけで手軽にカビを予防できるからです。カビ予防シートは大判サイズの物が多く、押入れに合った大きさにカットして使用します。吸湿効果があるのはもちろん、速乾性があり防カビ効果が期待できます。とても薄いので、布団などの下にも入れやすいのがうれしいですね。

押入れの換気をする

押入れのカビを予防する方法の3つめは、押入れの換気をすることです。なぜなら、押入れをこまめに換気することで湿気がこもりにくくなるからです。除湿機や扇風機と併用して換気を行うと、さらに高いカビ予防効果が期待できますよ。

使わない布団は圧縮袋に入れる

押入れのカビを予防する方法の4つめは、使わない布団を圧縮袋に入れておくことです。なぜなら、布団はとても湿気を吸い込みやすいからです。梅雨などの特に湿気が多い時期には、布団が余分な湿気を吸い込まないように圧縮袋に入れて保管しておきましょう。

除湿剤・除湿シートを使う

押入れのカビを予防する方法の5つめは、除湿剤や除湿シートを使うことです。なぜなら、とても手軽に押入れの湿気を吸い取ることができるからです。また、除湿剤は小さいものが多く、たくさんの衣類や布団が入った押入れでも難なく使えます。除湿剤には、シートタイプやハンガータイプのものなどさまざまな種類があるので、押入れの形状やスペースに合わせて選んでくださいね。

押入れの嫌な臭いを取る方法は?

スプレーボトルの画像

押入れのカビを放置していると、押入れの中に嫌な臭いが発生する場合があります。押入れ内の嫌な臭いにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?押入れの嫌な臭いを取る方法は以下の通りです。

押入れの嫌な臭いを取る方法

・クエン酸スプレーを使う

エタノールで除菌する

・押入れ用消臭剤を使う

・重曹を使う

ここでは、それぞれの方法について詳しく紹介していきます。

クエン酸スプレーを使う

押入れの嫌な臭いを取る方法の1つめには、クエン酸スプレーを使った方法が挙げられます。なぜなら、クエン酸には高い消臭効果が期待できるからです。クエン酸はアンモニア臭を中和するため、トイレ掃除などにも活用されますが、実は押入れの消臭にも役立ちます。

クエン酸スプレーは、200mlほどの水に小さじ1杯くらいのクエン酸を入れるだけで簡単に作れます。押入れにそのまま吹きかけると木材が傷んでしまう可能性があるため、雑巾などに吹きかけてから押入れ全体を拭き掃除します。拭き掃除の際には必ず押入れ内の衣類や布団を全て取り出してから行ってくださいね。

エタノールで除菌する

押入れの嫌な臭いを取る方法の2つめは、エタノールで除菌する方法です。なぜなら、エタノールを使用することで臭いの原因となるカビを除菌することができるからです。使い方はとっても簡単で、エタノールをしみ込ませた布やふきんで押入れを拭くだけ。クエン酸スプレーと同じように、押入れに直接吹きかけると木材が傷みやすくなるので注意してくださいね。

押入れ用消臭剤を使う

押入れの嫌な臭いを取る方法の3つめは、押入れ用の消臭剤を使うことです。なぜなら、置いておくだけなのに簡単に嫌な臭いを消臭できるからです。ドラッグストアやホームセンターで気軽に購入できるので、すぐに臭い対策がしたい方におすすめです。

重曹を使う

押入れの嫌な臭いを取る方法の4つめは、重曹を使った方法です。なぜなら、重曹には消臭・調湿効果があるからです。また、重曹は料理に使われることもあるので、安心して使えます。使い方もとっても簡単。ジャムの空き瓶などに重曹を入れ、ガーゼなど通気性の良いもので蓋をします。その便を押入れの中に入れておくだけで、簡単に消臭効果が期待できますよ。

押入れのカビに適切に対処しよう!

押入れにかけられた衣類の画像

今回は、押入れにカビが発生する原因やカビの予防方法、掃除方法などを紹介しました。カビは、風通しが悪く湿度が高い場所で活発に繁殖します。ぜひ今回紹介した予防方法をためして、清潔できれいな押入れを保ってくださいね。

押入れのカビはもちろんお部屋全体のカビが気になっている方は「部屋がカビ臭い!カビ臭さの対策方法や部屋にカビが発生する原因を紹介!」もチェックしてみてくださいね!

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