Advisor

[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

結露を防いでカビを抑制する方法!結露によるひどいカビの取り方まとめ

カビ

「窓の結露が酷い…」「結露が原因でカビができてしまう」「窓ガラスを2重にリフォームするほどお金は無い…」

このようなことを感じている方は多いのではないでしょうか?

家の中でも、窓には結露が付きやすくカビが発生しやすい箇所でもあります。

リフォームなどをしなくても、手軽に結露やカビを予防できる方法があれば知りたいですよね。

結論から言うと、リフォームの用に高いお金をかけなくても窓の結露やカビを防ぐことは可能です!しかし、結露やカビが発生する原因をはっきりとさせないと、的確な対策ができません。

本記事では、窓の周りが結露やカビだらけになる前にチェックしてほしい以下のポイントをまとめています。

・結露とカビの原因
・結露を防ぐ手軽な対策方法
・カビの掃除方法を素材ごとに解説

この記事を読めば、手軽に結露を防いでカビを予防する方法が分かりますよ!

結露とカビの原因を解説!

家の窓に発生する結露やカビ。一体、何が原因で発生しているのでしょうか?結露やカビが発生する主な原因は以下の通りです。

・10~35度ほどの温度がある・湿気がある
・酸素がある
・カビの素となる栄養分がある

結露もカビも、湿気や温度など高条件が揃うことで発生しますようですね。ここでは、カビと結露の原因についてそれぞれ解説していきます。

結露が発生する原因

結露が発生する原因は、大きく2つあります

①部屋の中と外の温度差が激しいこと
➁室内の温度が高いこと

暑い日に、コップに冷たい飲み物を注ぐと表面に水滴が付きますよね。窓の結露も同じような仕組みで発生しています。
また、結露の発生には「飽和水蒸気量」が大きく関係しています。

飽和水蒸気量とは?
飽和水蒸気量とは、ある温度の空気が水蒸気を保てる量のことです。この飽和水蒸気量を超えると余った水分が水蒸気に変化し、結露が発生します。

たっぷりの水蒸気を含んだ空気が急激に冷やされることで飽和水蒸気量を超え、結露が発生します。そのため、温度や湿度が低いと結露は発生しにくくなります。

カビが発生する原因

カビが発生する原因は、大きく3つあります。

・湿度が60%以上
・気温が20~30度

・ホコリや汚れなどの栄養分

カビが繁殖しやすいのは、春~夏などの暖かい時期に増えることが多いようです。なぜなら、暖かい方がカビにとって好条件だと言えるからです。気温に加えて湿度が高い季節もカビが繁殖しやすくなります。例えば、梅雨などの湿気が多くジメジメした時期は、特に活発に繁殖します。

結露を防ぐ!手軽にできる対策6選

結露は、どのような方法で防ぐことができるのでしょうか?手軽にできる結露対策は以下の通りです。

・換気をする・室内を温めすぎない
・観葉植物を窓の近くに置かない
・窓に新聞紙を貼る
・結露防止スプレーを使う
・乾燥剤や除湿剤を使う

それぞれの対策ごとに、費用や効果、即効性などもチェックしておきましょう。

 換気をする室内を温めすぎない観葉植物を窓の近くに置かない窓に新聞紙を貼る結露防止スプレーを使う乾燥剤や除湿剤を使う
費用
効果
即効性
最低限やるべきこと・換気をする
・室内を温めすぎない
・観葉植物を窓の近くに置かない
余裕があったらやってほしいこと
・窓に新聞紙を貼る
・結露防止スプレーを使う
・乾燥剤や除湿剤を使う

ここでは、それぞれの方法について解説していきます。

換気をする

結露を防ぐ方法の2つめは、こまめに部屋の換気をすることが大切です。なぜなら、換気をすることで、室内に湿気がこもらなくなるからです。湿度が60%を超えるとカビの活動が活発になるので、40~60%程度の湿度を保つのがおすすめです。

結露やカビを発生させないためにも、最低でも1日に1回は窓を開け、室内の空気を入れ替えましょう。換気をする際には窓を2箇所以上開け、空気の通り道を作ることが大切です。また、冬などの寒い時期には、台所の換気扇を回して換気するのもおすすめですよ。

室内を温めすぎない

結露を防ぐ方法の2つめは、室内を温めすぎないことです。なぜなら、外気温との差が大きいと結露が発生しやすくなるからです。室温と外気温の差が大きければ大きいほど、結露が発生しやすくなるといったデータもあります。

よって、寒い季節には特に、必要以上に部屋を温めすぎないことが大切です。

観葉植物を窓の近くに置かない

結露を防ぐ方法の3つめは、窓の近くに観葉植物を置かないことです。なぜなら、観葉植物は光合成をしており、いつも水蒸気を発生させているからです。観葉植物から発生した水蒸気が窓に張り付き、さらに多くの結露を発生させます。

観葉植物は、換気の良い場所や、頻繁に開け閉めする窓の近くに置くのがおすすめです。普段あまり使わない窓の近くに置くのは避けましょう。

窓に新聞紙を貼る

結露を防ぐ方法の4つめは、窓に新聞紙を貼ることです。なぜなら、新聞紙が結露の水分を吸い取ってくれるからです。窓全体に新聞紙を貼るのが難しい場合には、サッシの部分に挟んでおくのも効果的です。

追加で費用がかかることもないので、気軽にできる結露対策を探している方におすすめですよ。

結露防止スプレーを使う

結露を防ぐ方法の5つめは、結露防止スプレーを使う方法です。結露防止スプレーとは、撥水効果があるスプレーを吹きかけるだけで結露が防止できる優れものです。防カビ成分が含まれている物もあり、結露とカビを同時に防止することができます。スプレーした後に拭き取るものも多いので、使い方をよく読んでから使用してくださいね。

乾燥剤や除湿剤を使う

結露を防ぐ方法の6つめは、乾燥剤や除湿剤を使う方法です。なぜなら、乾燥剤や除湿剤なら、置いておくだけでとっても手軽に結露を防止できるからです。例えば、結露が気になる窓際や部屋の隅に置いておくだけで、結露を防ぐことができます。できるだけ手軽な方法で除湿をしたい方におすすめですよ。

結露による根深いカビの掃除方法を「素材ごと」に解説

結露によるカビが発生してしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか?素材ごとのカビの掃除方法は以下の通りです。

・ゴムパッキン→塩素系漂白剤+片栗粉
・金属→歯ブラシ+中性洗剤
・木材→除菌用アルコール+布やティッシュ
・布→酸素系漂白剤

ゴムパッキン

ゴムパッキンのカビは、塩素系漂白剤と片栗粉を使って落とすのがおすすめです。なぜなら、塩素系漂白剤に少しとろみをつけることでカビ部分に長時間貼り付けることができ、しっかりとカビを落とすことができるからです。

塩素系漂白剤を使用してもすぐに流れてしまったり、思うようにカビが落とせなかったりする方はぜひ試してみて下さいね。

金属

金属のカビには、中性洗剤と歯ブラシを使うのがおすすめです。広い範囲にカビが生えている場合には、たわしを使って落としましょう。どうして中性洗剤を使うのかというと、酸性洗剤は金属を溶かしてしまう場合があり、アルカリ性洗剤はアルミや銅とは相性が悪いと言われているからです。

カビが、気になる部分に中性洗剤をつけたら、歯ブラシやたわしで優しくこすりましょう。乾いた布で拭き取れば、新品のような輝きが戻りますよ。

木材

木材は、他の素材と比べてもカビが発生しやすいと言われています。なぜなら、木材は湿気を閉じ込めやすく、カビにとって良い条件が揃ってしまうからです。木材にカビを発見したら、除菌用アルコールをスプレーしてカビを除菌しましょう。アルコールを吹きかけたら、布やティッシュで優しく拭き取ります。

それでも取り除けないほど広範囲にカビが生えている場合には、専門の業者に相談するのがおすすめですよ。

布に生えたカビには、酸素系漂白剤の使用がおすすめです。酸素系漂白剤とは、脱色などをせずに漂白ができる漂白剤です。お湯を張った洗面器に漂白剤を入れ、カビの生えた布をつけ置きしましょう。1~6時間ほどつけ置きしたら、黒くシミになっていた部分を軽くこすります。

漂白剤を使用しない場合には、熱いお湯で布をこすり洗いするのがおすすめですよ。

まとめ

今回は、結露やカビを防ぐ方法や、素材ごとのカビの落とし方について紹介しました。窓についてしまう結露は、高いお金をかけてリフォームをしなくても手軽に対策できます。今回紹介した、結露が気になる場所に合わせた対策方法で、結露やカビを防いでくださいね!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。