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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

季節ごとに解説|適正な湿度は何%?ウイルス対策できる基準も解説

湿気

「湿気がありすぎてもなんだかじめじめするし、かといって乾燥しすぎも喉の痛みやインフルエンザの原因になるし…。適正な湿気って何%なんだろう。」

このようなお悩みをお持ちではありませんか。

特に、新型コロナウイルスが流行しだしてからは、できるだけ湿度を適正に保って感染を防ぎたい、そう思う人も少なくないはず。適正な湿気を保たないと、ウイルスか活性化してインフルエンザや風邪の原因になったり、カビや害虫発生の原因になったりすることもあり、様々なトラブルの原因になります。

人体にとって適正な湿度は45%から70%の間ですが、季節や気温によって数値が変わります。今回は、季節ごとに変わる適性な湿度の目安と、適正な湿度を保つ方法について解説しました。

適切な湿度は45%~70%の間! ただし、季節や気温によって変わるので注意!

この記事を最後まで読めば、季節ごとの適正な湿度の目安がわかり、どうすれば家の中の湿度を適正に保つことができるのか知ることができます。

季節によって適正湿度が変わる!

適正湿度は季節によって変わります。これは、気温によって快適と感じる湿度が変わるためです。
また、適正な湿度は何に対して適正な湿度かも重要。

  • 家屋を長持ちさせるための適正湿度
  • 人が快適だと思う適正湿度
  • 風邪やインフルエンザ予防になる適正湿度

など、適正湿度ひとつとっても認識が変わります。そこで今回は、人が快適に過ごせる湿度に注目して季節ごとに解説しました。日本は温帯湿潤気候と呼ばれ、季節ごとに適正湿度が変わります。

適正湿度 備考
70%前後 気温の変動が大きい

雨が多い

50%前後 梅雨の時期は除湿が必要
65%前後 春と同様気温の変動が大きく雨が多い
45%〜65%前後 加湿が必要

感染症が多くなる

春(3月〜5月)の適正湿度

春の適正湿度は70%前後です。

気温の変動が大きく、雨も多いため湿度が上がりやすくなります。日によってまだまだ冬の気候が続くこともあるので、加湿が必要になることも。

加湿と除湿のバランスが難しく、また気温の変動も大きいため、体調を崩しやすい時期でもあります。

夏(6月〜8月)の適正湿度

夏の適正湿度は50%前後です。

夏は6月〜8月としていますが、6月はまさに湿度が増える梅雨の時期に該当します。そのため、湿度が高くなりがち。気温も上がってくる時期なので、気温上昇×連日の雨により部屋の中は蒸し蒸しに…。

この時期は除湿機を使って積極的に湿度をとっていく必要があります。

洗濯物の部屋干しをしない、浴室の湿気をそのままにしないなど、生活上の工夫も必要です。

秋(9月〜11月)の適正湿度

秋の適正湿度は65%前後です。

しかし、秋といっても、9月はまだまだ残暑が厳しい時期。そのため、気温が30度を超える日もあるでしょう。そういった時の適正湿度は夏と同じように20%前後になります。

気温が高く蒸し暑く感じる場合は除湿し、不快に思わない程度であれば特別除湿をしなくても大丈夫です。

冬(12月〜2月)の適正湿度

冬の適正湿度は55%から65%前後です。

冬場は空気が乾燥するため、意図的に加湿が必要になります。

部屋の中に洗濯物を干したり、加湿器を稼働させたりして適正湿度に調整できるよう心がけましょう。感染症が流行り出す時期なので、健康を保つためには湿度の調整が大切になります。

湿度を適正にすることにより、体感温度を上げることにもつながります。

湿度を適正に保つメリット

湿度を適正に保つメリットは次の通りです。

  • 快適に過ごすことができる
  • カビや害虫が発生しにくい

それぞれの理由を詳しく解説しましょう。

快適に過ごすことができる

湿度を適正に保つと体感温度が快適に感じるので、同じ気温でも湿度が高すぎる・低すぎるより快適に過ごすことができます。

特に夏の時期などは湿度が高くなりがちですが、湿度が高いと体感温度が上がるので不快に感じます。熱中症のリスクも上がるので注意しましょう。

日本はほぼ温帯湿潤気候と呼ばれており、乾季や雨季などの区別がありません。そのため、湿度が上がりやすく

快適に感じる適正湿度は気温ごとに違う!

快適に感じる適正湿度は気温ごとに変わります。

人が快適に感じる湿度は、大体40〜60%程と言われています。この数値、結構幅があると思いませんか?これは、気温ごとに快適に感じる湿度が変動するからなのです。

具体的な目安は次の表の通りです。

気温 適正湿度
18℃〜22℃ 45〜60%前後
25℃〜28℃ 55〜65%前後

この表の気温と湿度を参考に室内の湿度を合わせていくことで、快適な環境を維持することができます。

湿度が低すぎるとどうなる?

それでは、反対に湿度が低すぎるとどうなるでしょうか。

湿度が適正よりも低い状態になると、下記の問題が起こります。

  • 乾燥する
  • ウイルスが活性化する

乾燥する

湿度が低すぎると空気中が乾燥して、肌や粘膜の乾燥、喉の痛みなどを引き起こします。喉に痛みを持っている状態というのは、炎症を起こしているということです。人間の体は炎症を起こすとその部分の免疫力が低下してしまい、ウイルスが入り込みやすくなってしまうのです。

ウイルスが活性化する

湿度が少なく乾燥した状況下だと、ウイルスが活性化します。

具体的に、ウイルス自体の力が増すというよりかは湿度が低いほどウイルスが空気中に滞在しやすくなるのです。この湿度が低い目安は40%以下と言われており、誰かがくしゃみや咳をした時、湿度が40%以下だと空気中を30分間も漂っていることができるのだそうです。

そのため、感染症を予防するには適正湿度の維持が不可欠。2020年から2021年にかけて猛威を奮っている新型コロナウイルスや、毎年流行するインフルエンザなどの感染症は適度な湿度がある環境を維持することで感染拡大を防ぐことができるのです。

乾燥した状況下だと喉の粘膜が乾燥してウイルスが入り込みやすくなる面もあります。

湿度が高すぎるとどうなる?

湿度が高すぎると、

  • カビや害虫の原因になる
  • 健康に影響する

といった問題が起こります。
いずれも普段の生活を送る上でできるだけ避けて通りたいもの。

詳しく解説していきましょう。

カビや害虫の原因になる

湿度が高すぎるとカビや害虫の原因になります。

木造住宅は湿気が多い環境にあるとカビが生えて建物が傷んだり腐食の原因になることがあります。特に、柔らかい木材が好きなシロアリは湿気が多い環境を好みます。

シロアリに住み付かれてしまうとせっかく建てた住宅の寿命が短くなってしまいます。シロアリは湿気がある環境に発生するので、湿気を防ぐことはシロアリやカビの発生を防ぎ、住宅の寿命を伸ばすことにつながるのです。

また、湿度が多い環境ではカビも発生しやすくなります。カビが発生するとアレルギーや喘息の原因になることもあるので注意が必要。湿度対策をするほか、併せて家具を壁から離して設置して空気の流れを作ってあげたり、布団は敷きっぱなしにしないなどカビが生えにくい工夫をすると良いでしょう。

★カビ 内部リンク

健康に影響する

湿度が高い環境は健康に影響することもあります。

  • めまい
  • むくみ
  • 頭痛

など、 不快な症状を引き起こすことも。

雨が続くと体調不良を引き起こす人が多いですが、それは湿度も関係しています。

「雨が続いていてなんとなく体調が悪い」というのは、気のせいではないのです。

他にも、先ほど挙げたカビやシロアリも不衛生のため体調不良の原因になることがあります。

湿度を適正に保つ方法

続いて、湿度を適正に保つ方法をご紹介しましょう。

湿度を適正に保つ方法は次の5つ。

  • 調湿剤を使う
  • 加湿器・除湿機を使う
  • 換気をこまめに行う
  • 湿気対策を行う
  • こまめに湿度を測る習慣をつける

それぞれの方法を詳しく解説します。

①調湿剤を使う

湿度を適正に保つ方法として、調湿剤の使用がおすすめです。

調湿剤とは名前の通り『湿度』を『調節』する働きがあります。湿度が多い時は吸湿し、反対に湿度が少ない時は吸湿して人が快適と感じる湿度40〜60%くらいに調整してくれるのです。

調湿材として使用されるのはゼオライトや炭、シリカゲルですが、中でも炭が人体に優しく、かつ害虫やカビを防止する効果もあるのでおすすめ。手軽に設置できてランニングコストがかからない点も調湿剤を使用するメリットです。

部屋の中はもちろんのこと、一戸建ての場合は意外と床下に湿気が溜まりやすいもの。部屋と床下両方に調湿剤を設置することで、快適に過ごすことができますよ。

床下におすすめの調湿剤についてはこちらで詳しく解説しています。

床下におすすめの調湿剤を素材別に解説!選ぶポイントは『コスパ』

②加湿器・除湿機を使う

湿度の調整に加湿器や除湿器を使用するのもおすすめです。

いずれも家電量販店で簡単に手に入れることができるので、

加湿器や除湿機を使用する目安は先ほど紹介した『快適に感じる適正湿度は気温によって違う!』をご覧ください。

③換気をこまめに行う

一番簡単な湿度調整として、換気をこまめに行うことが挙げられます。

空気を循環させることで上手に湿度を逃し、調整することができます。

窓は家の中で二箇所開けておくと良いでしょう。窓が少ないなら換気扇を回したり、家の中に扇風機やサーキュレーターを設置して空気を循環させることを意識しながら換気をすると非常に効果的です。

④湿気対策を行う

湿気対策を日常的に行うことで湿度を適正に保つことができます。

湿気対策についてもっとよく知りたい方はこちらの記事も参考になります。

https://granire.com/uncategorized/

浴室を使用した後は水分を拭き取ったり、湿度が高くなる季節は洗濯物の部屋干しをしないで乾燥機を使ったりと、日常的なちょっとした工夫で適正な湿度を維持することができます。

⑤こまめに湿度を測る習慣をつける

適正湿度を保つ上で見逃しがちだけど大切なことは、こまめに湿度を測る習慣をつけることです。

自分の体感値で湿気対策を行うのももちろんですが、体感だけではなかなか気づけないことも多々。そこで、毎日決まった時間に湿度計をチェックするだけで家の中の湿度を適正に保つことができるのです。

湿度をチェックする方法は

  • 湿度計を取り付ける
  • スマホアプリの湿度計を使う

の2通りになるでしょう。

おすすめのスマホアプリについてはこちらの記事でも解説しているのでぜひご覧ください。

★湿度計 アプリ 内部リンク

まとめ

人が快適に感じる適正湿度は季節によって変わります。

こまめに湿度計を見る習慣をつけ、適正湿度を保つことで住宅にカビや害虫が発生するのを防いだり、体調不良を防ぐことができます。

湿度を調整する際、調湿剤を設置すると良いでしょう。

調湿剤は空気中の湿度に応じて乾燥しているときは含有している湿気を放出し、反対に湿度が高いときは吸湿してくれます。一度設置したら長期間使用できるので、コストパフォーマンスにも優れています。

グラニーレ編集部

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