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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

床下換気口とは?床下換気口の必要性やメリットをご紹介!

換気

「床下換気口ってどんな役割があるの?」

「床下換気口の必要性は?」

「床下換気口があるとどのようなメリットがあるか知りたい」

このようなことをお考えの方は多いのではないでしょうか?

結論から言うと、床下換気口が無いと、住宅にとってさまざまなトラブルが発生しやすくなります。床下換気口が無いことで発生しやすくなるトラブルは以下の通りです。

・カビ・結露が発生しやすくなる
・白アリが発生する
・室内まで湿気が充満する

このような状況に陥らないためにも本記事では以下について解説しています。

・床下換気口とは?
・床下換気口のメリットは?
・床下換気口が無いと起こるトラブル
・床下の湿気対策におすすめの「炭八」について

この記事を読めば床下換気口のメリットや必要性が分かり、住宅で起きるトラブルを防ぐことができますよ!

床下換気口とは?

床下換気口とはどのようなものなのでしょうか?床下換気口とは以下のような特徴がある換気口のことを示しています。

・住宅の基礎部分にある
・5メートルごとに設置されている

ここではそれぞれについて詳しく解説していきます。

住宅の基礎部分にある換気口

床下換気口とは住宅の基礎部分にある小さな換気口のことです。床下換気口にもさまざまな種類があり、雪が降る地域では床下に雪が入り込まないように開閉式の床下換気口が採用されています。

5メートルごとに設置されている

床下換気口は住宅の基礎部分に5メートルの間隔で設置されています。建築基準法には次のように記載されています。

最下階の居室の床が木造である場合における床の高さ及び防湿方法は、次の各号に定めるところによらなければならない。ただし、床下をコンクリート、たたきその他これらに類する材料で覆う場合及び当該最下階の居室の床の構造が、地面から発生する水蒸気によつて腐食しないものとして、国土交通大臣の認定を受けたものである場合においては、この限りでない。

 床の高さは、直下の地面からその床の上面まで四十五センチメートル以上とすること。
 外壁の床下部分には、壁の長さ五メートル以下ごとに、面積三百平方センチメートル以上の換気孔を設け、これにねずみの侵入を防ぐための設備をすること。

引用:建築基準法第二節 居室の天井の高さ、床の高さ及び防湿方法 (居室の床の高さ及び防湿方法)第二十二条

このように建築基準法で定められているため、5メートルごとに床下換気口が設置されているのです。

床下換気口のメリットは?

床下換気口を設置するとどのようなメリットがあるのでしょうか?床下換気口のメリット配下の通りです。

・風通しをよくする
・湿気を溜まりにくくする
・土台の腐食を防ぐ

ここではそれぞれのメリットについてさらに詳しく解説していきます。

風通しをよくする

床下換気口のメリット1つめには、風通しをよくする点が挙げられます。なぜなら、床下に隙間が空いていることで空気の流れを作ることができるからです。床下に自然と風が吸い込まれるため、風通しが良くなるのです。

湿気を溜まりにくくする

床下換気口のメリット2つめには、湿気を溜まりにくくする点が挙げられます。なぜなら、換気口から風が入ることで床下に溜まりがちな湿気を外に逃がしてくれるからです。自然と空気の流れができるので、常に湿気が溜まらない状態を保つことができるのです。

土台の腐食を防ぐ

床下換気口のメリット3つめには、住居の土台の腐食を防ぐ点が挙げられます。なぜなら、床下換気口があることで腐食の原因である湿度が低くなるからです。長い期間湿気が溜まることが無いため、土台の腐食を防ぐことができるのです。

床下換気口が無いと起こるトラブル

床下換気口が無いとどのようなトラブルが発生するのでしょうか?床下換気口が無いと起こるトラブルは以下の通りです。

・カビや結露が発生しやすくなる
・土台が腐食し白アリが発生する
・室内に湿気が充満する

ここではそれぞれのトラブルについてさらに詳しく解説していきます。

カビや結露が発生しやすくなる

床下換気口が無いと起こるトラブルの1つめにはカビや結露が発生しやすくなることが挙げられます。なぜなら床下換気口がないことで、カビや結露の原因となる湿気が充満してしまうからです。

文部科学省の「カビ対策マニュアル」によると相対湿度が70%を超えるとカビが繁殖しやすくなると記載されています。

一般にカビの発生しやすい資料の場合、温度25度のとき、相対湿度が70パーセントだとカビは数か月で繁殖し、75パーセントを越すとその速度は急激に早まり、90パーセントではわずか2日で目に見える程度まで繁殖するといわれている[Michalski2000]。

引用:文部科学省「カビ対策マニュアル 1-4 温度・湿度データの記録と解析」より

床下換気口が無いと湿気を取り除くことができないため、カビや結露が発生しやすくなるのです。

土台が腐食し白アリが発生する

床下換気口が無いと起こるトラブルの2つめには、土台が腐食し白アリが発生することが挙げられます。なぜなら、換気口が無いことで腐食の原因となる湿気が溜まってしまうからです。湿気が溜まり土台の腐食が始まると、白アリも発生しやすくなります。

室内に湿気が充満する

床下換気口が無いと起こるトラブルの3つめには、室内に湿気が充満することが挙げられます。換気口が無いと床下に湿気が溜まりますが、溜まった湿気の逃げ場が無くなると室内にまで影響を及ぼします。床下にこもった湿気が室内に逃げてくるため、湿度が高くなってしまうのです。

床下の湿気を取り除く方法については以下の記事をご覧ください

https://granire.com/humidity/underfloor-humidity/

床下の湿気対策には炭八がおすすめ!

床下の湿気対策には「炭八」の使用がおすすめです。炭八の特徴は以下の通りです。

・調湿力に優れている
・半永久的に使用できる
・カビ・ダニの発生を防止する

ここではそれぞれの特徴についてさらに詳しく紹介していきます。

調湿力に優れている

炭八の特徴1つめには調湿力が優れていることが挙げられます。なぜなら、一般的な炭よりも高温で焼き上げられ調湿力を最大限まで引き上げているからです。また湿気を吸い込む孔が大きく、素早く調湿することができます。床下用炭八なら置いておくだけで簡単に最適な湿度が保てます。

半永久的に使用できる

炭八の特徴2つめには半永久的に使用できることが挙げられます。なぜなら、湿気を吸ったり吐いたりする機能が衰えないからです。炭素率が93%でできている炭八は湿気をたっぷり含んでも腐ることが無いため半永久的に使用できるのです。

カビ・ダニの発生を防止する

炭八の特徴3つめにはカビ・ダニの発生を防止することが挙げられます。なぜなら、カビやダニの原因となる湿気をたっぷり吸い込んでくれるからです。炭八を使用することで湿度が低くなるため、カビやダニの発生を予防できるのです。

まとめ

今回は床下換気口の特徴やメリットについて紹介しました。床下換気口があることで湿気を取り除いたり土台の腐食を防いだりすることが可能です。また、床下用炭八を併用することででさらに湿気を取り除けます。上手に床下の換気をし、清潔なお家を保ってくださいね。

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