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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

換気をするメリットは?正しい換気の方法や効率よく換気をする方法を紹介!

換気

「正しい換気の方法が分からない…」

「換気をするとどのようなメリットがあるのか知りたい」

「湿気を上手に逃がせる換気方法を知りたい…」

このようなことをお考えの方は多いのではないでしょうか?

結論から言うと、換気をすることで室内の湿気を逃がしたりカビを防いだりすることが可能です。しかし、間違った換気を行うと以下のような問題が発生する可能性があります。

・結露が発生しやすくなる
・カビが発生する
・嫌な臭いが溜まる

このような状況に陥らないためにも本記事では以下についてまとめています。

・換気の効果・メリット
・換気をしないことで起こるトラブル
・換気の種類
・効率よく換気をする方法

この記事を読めば正しい換気の方法や換気をするメリットが分かりますよ!

換気の効果・メリットは?

換気をするとどのような効果やメリットが期待できるのでしょうか?換気の効果・メリットは以下の通りです。

・室内の熱気や湿気を逃がすことができる
・カビを防ぐことができる
・嫌な臭いを取り除くことができる

ここではそれぞれの効果・メリットについて詳しく解説していきます。

室内の熱気や湿気を逃がすことができる

換気の効果・メリットの1つめには室内の熱気や湿気を逃がすことができる点が挙げられます。なぜなら、換気をすることで室内の空気を丸ごと入れ替えることができるからです。こまめに換気を行うと常に室内の空気を新鮮に保てるため、熱気や湿気がこもらなくなるのです。

カビを防ぐことができる

換気の効果・メリットの2つめにはカビを防ぐことができる点が挙げられます。なぜなら、換気をするとカビの原因となる湿気を外に逃がすことができるからです。文部科学省が出しているカビ対策マニュアルによると、相対湿度が70%だと数カ月でカビが繁殖してしまうと記載されています。

温度25度のとき、相対湿度が70パーセントだとカビは数か月で繁殖し、75パーセントを越すとその速度は急激に早まり、90パーセントではわずか2日で目に見える程度まで繁殖するといわれている[Michalski2000]

引用:文部科学省「カビ対策マニュアル 1-4 温度・湿度データの記録と解析」より

換気をすると湿気を外に逃がすことができるため、カビを防ぐことに繋がるのです。

嫌な臭いを取り除くことができる

換気の効果・メリットの3つめには嫌な臭いを取り除くことができる点が挙げられます。なぜなら、換気をすることで臭いの原因となるこもった空気の入れ替えができるからです。特に臭いがこもりやすいキッチンや食卓のある部屋はこまめに換気をすることで常に臭いの無い状態が保てます。

換気をしないとどのようなトラブルが起こる?

換気を行わないでいるとどのようなトラブルが起こるのでしょうか?換気をしないことで起こるトラブルは以下の通りです。

・結露やカビが発生しやすくなる
・嫌な臭いが溜まりやすくなる
・シックハウス症候群になる

ここではそれぞれについて詳しく解説していきます。

室内に結露やカビが発生しやすくなる

換気をしないことで発生するトラブルの1つめは、結露やカビが発生しやすくなることです。なぜなら換気を行わないと室内に熱気がこもり、部屋の中の湿度がどんどん高くなってしまうからです。そのため、こまめに換気を行わないとカビや結露が発生しやすくなってしまいます。

嫌な臭いが溜まりやすくなる

換気をしないことで発生するトラブルの2つめには、嫌な臭いが溜まりやすくなることが挙げられます。なぜなら換気をしないと室内の空気がほとんど入れ替わらないため、生活臭がこもってしまうからです。さまざまな臭いを含んだ空気を循環させることができないと、嫌な臭いが発生する原因となります。

シックハウス症候群になる

換気をしないことで発生するトラブルの3つめには、シックハウス症候群になってしまうことが挙げられます。シックハウス症候群とは室内の汚れた空気を吸い込んで発生するさまざまな健康被害のことを表します。

シックハウス症候群
近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。

引用:厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生課シックハウス対策のページ」より

室内を長時間換気をせず汚れた空気を吸い込むことで、シックハウス症候群になりさまざまな健康被害が発生してしまうのです。

換気の種類

部屋の空気を入れ替えられる換気ですが、実は2つの種類があるのを知っていますか?2つの換気の種類は以下の通りです。

自然換気 機械換気
特徴 窓を開け自然な風や温度差などを利用して換気をする 換気扇などを利用して室内の空気を入れ替える
メリット 電気代などコストがかからない 効率的に換気ができる
デメリット 温度差が少ない時期は十分に換気ができない 電気代などのコストがかかる

ここではそれぞれの換気の種類について詳しく解説していきます。

自然換気

自然換気とは窓を開けることで自然な空気を取り込み換気をする方法のことです。室内外の温度差などを利用して空気の入れ替えをするため、電気代やコストがかからないのが特徴的です。しかし、風が強くない日や室内外の気温差が少ない日には十分に換気ができないというデメリットがあります。

機械換気

機械換気とは換気扇などを利用して室内の空気を入れ替える換気方法です。機械を使用するため効率的で確実に換気をすることができます。しかし、電気代などのコストがかかることがデメリットとして挙げられます。

効率よく換気をする方法は?

効率よく換気をするためにはどのようなポイントに気を付ければいいのでしょうか?効率よく換気をする方法は以下の通りです。

・対角線上の窓や扉を2箇所以上開ける
・サーキュレーターを活用する
・換気扇を使用する

ここではそれぞれの方法について詳しく紹介していきます。

対角線上の窓や扉を2箇所以上開ける

効率よく換気をする方法の1つめには対角線上の窓や扉を2箇所以上開けることが挙げられます。なぜなら、2箇所以上の窓を開けると空気の通り道を作ることができるからです。そのため、手軽に換気を行いたい方はまず部屋の窓や扉を開けるのがおすすめです。

サーキュレーターを活用する

効率よく換気をする方法の2つめにはサーキュレーターを活用することが挙げられます。サーキュレーターとは直線的な風を起こして部屋の中にこもった空気を循環させられる家電製品です。強力な風を起こすことができるため、天気の悪い日に換気をしたい場合にもおすすめです。

換気扇を使用する

効率よく換気をする方法の3つめには換気扇を使用することが挙げられます。なぜなら、換気扇は換気はもちろん嫌な臭いを吸い込んでくれる効果も期待できるからです。キッチン周りの湿気や嫌な臭いが気になったら必ず換気扇を使用しましょう。常に空気を循環させたい場合にはサーキュレーターと併用するのもおすすめです。

まとめ

今回は、換気の効果・メリットや効率よく換気をする方法を紹介しました。換気をすることで部屋の空気を入れ替えられカビや結露を防ぐことが可能です。ぜひ効率的に換気を行って、清潔な空気の室内を保ってくださいね!

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