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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

除湿剤の正しい捨て方を解説!除湿剤の中身と危険性について

湿気

使い終わった除湿剤はどう捨てるべきか戸惑うことがあります。除湿剤は種類によって中身が異なるので、使われている素材がわかれば正しい処分方法で捨てられます。本記事では除湿剤の正しい捨て方や、思わぬ再利用方法をご紹介します。

「除湿剤の中に入った液体は水道に流しても安全?」

「除湿剤の中には何が入ってるの?」

こんなことをお考えではないでしょうか?

実は使い終わった除湿剤の処分はとても簡単で、そのままゴミ箱に捨てればよいだけ!溜まった液体は水道に流しても問題ありません。

しかし捨てる場所によっては、悪い影響がある場合も。また除湿剤の中には繰り返し使用できるタイプもあるので注意が必要です。

除湿剤をタイプや種類問わず正しく捨てるには、除湿剤の中身に何が使われているかをしっかり抑えておくのがポイント。

中身の物質について詳しい知識があれば、不安も解消できるからです。また除湿剤をより正しく効率的に使うことにも繋がります。

除湿剤を正しく安心して捨てるために、本記事では以下の内容について紹介しています。

  • 中身ごとの除湿剤の処分方法
  • 除湿剤を捨てる際の注意点
  • 使い終わった除湿剤の活用方法
  • 環境に配慮した繰り返し使える除湿剤について

除湿剤の正しく処分できるようになると同時に、除湿剤の仕組みを知って適切な商品を選べるようになりましょう!

【中身別】除湿剤の正しい捨て方を解説

まずはお使いの除湿座について、どのタイプに当てはまるかをチェックしましょう。除湿剤は種類ごとに使われている物質が異なるので、タイプごとに処分方法を分ける必要があります。

代表的な除湿剤の中身は次のとおりです。

使い始めと使い終わりで形状が変わるものもあるので、中身をよく観察してみてください。

タイプ使い始めの特徴使い終わりの特徴中身の物質
タンクタイプ粉状液体塩化カルシウム
ゼリータイプ粒状柔らかい固体塩化カルシウム+保水剤
再生可能タイプ丸い粒状・固形固形(変わっていない)シリカゲル

まずはチェック!除湿剤に使われている化学物質について

除湿剤には主に、塩化カルシウムとシリカゲルの2種類が使われており、種類ごとに捨て方を分ける必要があります。

これは塩化カルシウムは使い捨て、シリカゲルは再生利用可能だからです。また使い終わりも、塩化カルシウムのものは液体になるタイプがほとんどで、捨て方が少し特殊に。

お使いの除湿剤に入っている中身を知って、適切に処分するのが大切です。

タンクタイプ

画像引用:エステー

https://products.st-c.co.jp/detail/395/

タンクタイプの除湿剤は、液体は排水溝に、固形物は水に溶かしながら処分します。タンクの中身は「塩化カルシウム」なので、排水管に流しても問題ありません。ただし金属部分に長時間付着すると、サビ月の原因になるので大量の水と一緒に流しましょう。

タンクタイプの特徴は、湿気を吸う前の使い始めは固形で、湿気を吸うと液体になること。よって使い終わりは中身が全て液体になっています。

中身が固まって液体と古材している場合でも、水と一緒に排水管に流せば処分可能。塩化カルシウムは非常に水に溶けやすいので、固まった物質も簡単に液体化します。

ゼリータイプ

画像引用:エステー

https://products.st-c.co.jp/detail/402/?p-cat=18

使い終わりにゼリー状になるタイプの除湿剤は、そのまま燃えるゴミに出します。除湿剤の中身は「塩化カルシウム」と「保水剤」で、湿気を吸っても液体にならないので、塩化カルシウム単体の製品のように水道には流せません。

保水剤がすでに塩化カルシウムを吸収して固まっているので、燃えるごみとして処分しても問題ありません。ただし直接中身に触れないように注意しましょう。

再生可能タイプ

画像引用:エステー

https://products.st-c.co.jp/detail/394/?p-cat=18

衣類や布団に使う小袋、シート型の除湿剤の中には、繰り返し使えるタイプがあります。こちらは使用期間が約1年ほどなので、湿気を吸い取る力が弱くなったら燃えるごみとして処分します。

再生可能タイプの中身は「B型シリカゲル」または「A型シリカゲル」が使われています。B型シリカゲルの方が吸湿力が高く衣類や靴に適しており、対してA型シリカゲルは食品や電子機器の除湿剤として適しています。

再生可能な除湿剤には、製品パッケージの表面や説明文に「再生可能」や「繰り返し使える」の表記があるので、見逃さないように注意しましょう。

除湿剤を捨てる際の注意点

除湿剤を捨てる際の注意点は以下の3つです。

  • 自治体の指示に従って容器の分別や液体の処理をする
  • 手袋を必ずする
  • 庭や植木には捨てない

除湿剤は中身の処分方法だけでなく、容器や包装の捨て方にも注意しなければなりません。また安全性を確保した処理や、捨てる場所への配慮なども同時に行いましょう。

除湿剤の危険性について

除湿剤の中身で危険性があるのが「塩化カルシウム」です。塩化カルシウムは吸い込むと咳や頭痛、触れると乾燥や皮膚のただれ、摂取すると吐き気を引き起こすことがあります。

そのため塩化カルシウムの除湿剤をこぼしてしまった時は、直接手に触れないよう注意するのがポイント。床に塩化カルシウムが残らないよう、何度か水拭きを繰り返します。

一方シリカゲルは食品の乾燥材として使用されるほどなので、少量の摂取では中毒症状は発症しません。

自治体によっては容器の分別や液体の処理が必要

プラスチックが使用されている除湿剤は、プラスチック部分を分けて捨てなければなりません。自治体によっては除湿剤のプラスチック部分は、プラごみとして出すという規則が定められている可能性があるからです。

特にタンクタイプの除湿剤は、塩化カルシウムが溶けてもこぼれないように厚手のプラスチック容器に入っています。

そのため堅いプラスチックが使われている製品は、プラスチック部分とそうでない部分をしっかり分別して捨てる必要があるのです。

また最終的に液体になる除湿剤は、液体は水道に流すか、紙などに吸い取らせてから燃えるごみとして出す、などの決まりがある自治体がほとんど。液体が残っている除湿剤は、しっかり処理してから燃えるごみに出しましょう。

手袋を必ず装着して作業する

タンクタイプの除湿剤を捨てるときは、必ず手袋を着けましょう。これは危険性の項目でもご紹介した通り、塩化カルシウムは皮膚に触れると炎症を引き起こすからです。

万が一触ってしまったら、大量の水でしっかり洗い流しましょう。プラスチック部分の分別作業時も、塩化カルシウムが少量でも残っている場合は手袋を装着して作業するのがよいでしょう。

庭や植木には捨てない

こちらも塩化カルシウムを使用した除湿剤の場合ですが、庭や植木に撒いてはいけません。これは塩化カルシウムは水を吸収するため、植物の近くに撒くと水不足で植物が枯れてしまうからです。

使い捨て除湿剤は除草剤にもなる!使い終わったら活用しよう

使い終わった除湿剤は、実は活用できることがあります。

具体的には、以下の様に活用することができるのです!

・タンクタイプの塩化カルシウムは除草剤にする

・乾燥させて再び除湿剤にする

ただしタイプによっては活用できない物のあります。活用できる除湿剤は以下の通りです!

除湿剤の種類活用できる・できない(〇/×)
タンクタイプ(塩化カルシウム)
ゼリータイプ(塩化カルシウム+保水剤)×
再生可能タイプ(シリカゲル)

※ゼリータイプは、再活用の方法がないため説明は割愛しています。

それぞれの活用方法をみてみましょう!

タンクタイプの塩化カルシウムの除湿剤は除草剤としても使える

タンクタイプの内容物である塩化カルシウムの吸水力を利用すれば、除草剤として活用できます。塩化カルシウムは周囲の水を全て吸収するので、野菜や花の付近には撒かないようにするのがポイント。

植物が何も生えて欲しくない場所に撒くのがおすすめです。

ただし塩化カルシウムの除湿剤でも、固まっているゼリータイプは活用できません。タンクタイプの完全に液体になった部分のみを使用しましょう。

再生可能タイプのシリカゲルは乾燥して繰り返し使用可能

シリカゲルは乾かせば再び除湿剤として利用できます。これは食品に使うA型シリカゲルも、そうでないB型シリカゲルも同じ。

乾燥方法としては

  • 天日干し
  • フライパンで熱する
  • 電子レンジで加熱する

などの方法があります。

このうち電子レンジを使用する方法は均等に熱が入らないので、あまりおすすめできません。天日干しかフライパンを使用して再生する方法を利用しましょう。

シリカゲルを使用した製品はパッケージに「再生利用可能」の表記があるので、見落とさないように注意が必要です。

環境に優しい!繰り返し使える除湿剤4選

「使い終わるたびに除湿剤を捨てるのがもったいなく感じる」そんな方には繰り返し使える除湿剤がおすすめ!なかには1年以上、半永久的に使える除湿剤もあり、環境や家計に配慮しながら除湿できます。

今回は以下4種類の除湿剤を紹介します。

  • 炭八
  • なんでも除湿シリカゲル
  • ドライペット ふとん快適シート
  • コードレス除湿機 スリムドライ

炭八

炭八は炭の吸湿力を利用した除湿剤で、普段のお手入れ不要で半永久的に使えます。これは炭が自分で適度な湿度を保てるから。炭は水分を吸収するだけでなく、放出もするので、乾燥のお手入れなしで再利用できるのです。

炭八は使用期間も半永久的で、買い替える頻度が少ないのもポイント。さらに床下やベッド下に詰める大袋タイプから、クッションタイプ、衣類や靴に便利な小袋タイプなど、さまざまな種類が販売されています。

使用場所によってサイズを調整してみてください。

シリカゲル

シリカゲルの除湿剤は使用用途ごとに多くのタイプが販売されており、例えば衣類用、ドライフラワー用、食品用などに分けて購入するのがおすすめです。

坂本石灰工業所 なんでも除湿シリカゲル

画像引用:Amazon

お菓子にも、靴や衣類の除湿にも使える、便利なシリカゲル除湿剤です。中の除湿剤が青色からピンク色に変色したら、乾燥のサイン。電子レンジで加熱して使える手軽さもポイント。

20個入っているので、湿気が気になる箇所にたっぷり使えます。

エステ― ドライペット ふとん快適シート

画像引用:Amazon

エステ―からはさまざまな除湿剤が販売されていますが、寝室の湿気や、布団収納時の湿気におすすめなのが、布団専用の大判シートです。

110㎝×72㎝の大サイズで、面積の広い布団の湿気も余さずしっかり吸収します。サインをもとに天日干しすれば繰り返し使えるので、経済的です。

除湿機

除湿機にはテーブルや棚に置ける、小型タイプがあります。こちらはコードレスの製品が多く、乾燥時のみ電力を使うので静かで設置できる場所が自由に選べるのがメリットです。

スリーアップ(Three-up) コードレス除湿機 スリムドライ ホワイト

画像引用:Amazon

https://www.yodobashi.com/product/100000001006052427/

3畳の広さを除湿できるハイパワーな除湿機です。コードレスなので、広めのウォークインクローゼットや玄関、キッチンなど、湿気が溜まりやすい箇所に自由に設置できます。

乾燥の目安は1~2週間に1回で、乾燥時のみ電源に繋いで加熱します。

除湿剤はタイプごとに処分方法を分けるのが正解

除湿剤は中身の成分を知って、タイプごとに処分方法を分けます。

成分の種類処分方法
塩化カルシウム水道に大量の水と一緒に流す
ゼリー状の塩化カルシウム可燃ごみに出す
シリカゲル乾かして再利用する捨てる場合は燃えるゴミに出す

また処分の際はプラスチック部分と、可燃部分を分けるのがポイントです。細かい出し方はお住まいの地域によって異なるので、調べてから出しましょう。

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